2008年10月17日より「ウズベキスタン歴史と伝統工芸の旅8日間」の添乗員としてウズベキスタンに行ってきました。今回の旅行は歴史と伝統工芸にテーマを絞った旅。その中で見てきたウズベキスタンの伝統的な楽器について紹介したいと思います。
ウズベキスタンの楽器は古代のオリエント、インド、ペルシア、ソグド、ホレズムなどの影響を受けて現在まで発展してきており、非常に多種多彩です。主に打楽器、笛類、弦楽器の3つの種類に分けられます。 最も歴史が古いと考えられているのは打楽器。主に踊りのリズムを取るために使われ、古代の形式を保っているのがカスタネット状のカイロク、それにブレスレット状で踊ると音が鳴るザングです。現在の伝統舞踊で使われる最も一般的な打楽器はドイラ。これはタンバリンに非常に似た楽器で、ドイラと歌のみで女性が踊る伝統舞踊の形式がいろいろなところで見られます。 笛の類はオーボエに似た2本リードのスルナイが有名です。これは杏の木やクワの木から作られるもので、吹き方、形ともオーボエに非常に良く似ています。笛の中で一番一般的なものはナイです。ナイはずばり木製及び竹製のフルート。典型的な横笛で、竹製のナイは尺八そっくりの音が出ます。このナイは中国の笛に影響を与えているとのことです。また、笛の分類からは少しはずれますが、結婚式があると3メートル程度の長さのある大きなラッパが吹き鳴らされます。こればカルナイ。この音が響くとおこぼれを頂戴したい人達が大急ぎでかけて行きます。カルナイは中世の軍隊用ラッパだったそうです。 弦楽器は遊牧民の生活に欠かせないもので、ウズベキスタンにも沢山の種類があります。昔、文字の無い時代に弦楽器を片手に伝説を弾き語り後世に伝えていった口承文芸の伝統を守り抜くため弦楽器も発達してきました。弦楽器はペルシア文化の強い影響があり、タール、ルバブといった琵琶に良く似た楽器や台形の板に弦が張ってあるチャングといった一種の琴が代表的なもの。同じような楽器がイランやアフガニスタンにもあるとのことでした。また、これらの弦楽器は中国の二胡の原型とも言われており、日本の奈良の正倉院の宝物殿にある琵琶も中央アジアの弦楽器と大変共通した点を持っているそうです。 ウズベキスタンの伝統的な楽器はサマルカンドやブハラでは民族音楽のCDを販売するお店に沢山展示してあり、身近に見ることができます。特にサマルカンドのレギスタン広場にあるシェルドル・メドレセの神学校跡の名人の家では様々な楽器を演奏してくれます。 このように民族楽器を見るだけでもシルクロードの歴史の流れを十分感じることができます。今回は、伝統工芸にテーマを絞ることで一般の観光ツアーには無い歴史の重みを感じる旅ができたと実感しています。 ☆お客様アンケートから 〇年配者ばかりでそれも全員で8名。ゆったりおしゃべりしながら回れて良かった。 (K・Y 60歳台・女性) 〇出発時間が9:00で夕方4:00ころに一旦ホテルで休息する日程は私たちに丁度良い。 また、お腹の調子が悪い日もあり助かりました。(T・O 60歳台・女性) 〇ブハラに移動する途中、綿つみの作業をする美しい光景がありました。できればこのような 作業を見るだけでなく、体験できるともっと良かったと思いました。 (A・K 70歳代・女性) 〇タシケントの地下鉄の広さ、美しさに感動しました。このような体験は本当に貴重でした。 (A・K 70歳代・女性) 〇添乗員さんの心遣いで油を少なくしてもらった郷土料理は良かった。ワンパターンでは なく、民家レストラン、キャラバン、郷土レストランと同じプロフでもおいしくいただきました。 (O・K 70歳代・女性) 〇生水・果物は口にしないことと言われていましたが、乾燥した暑さでつい地元の人が飲む 冷水を共に口にしたとたんに腸のあたりがおかしくなりトイレへ急行でした。そのため毎日、 グリーンティ(緑茶)と少しの塩を口にし、少しずつ治してゆきました。(H・I 60歳代・男性) 〇飲み物はジュース類、夜はビールかワインがお勧めです。(H・I 60歳台・男性) 〇伝統工芸という視点から各地の美術館見学で各都市での違いや購入タイムが面白かった。 しかし、少々長くなり疲れることも多々ありました。(O・K 70歳代・女性) 〇大型バスでの長いドライブは最高。桑の街道、青空トイレ、現地の人達との交流、夕日の 美しさ、写真撮影ストップなど修学旅行を思い出しました。(H・I 60歳代・男性) 〇新型車両での列車の旅(タシケント・サマルカンド)の約3時間半はじっと我慢の飛行機の 旅よりゆったりしていて楽しかった。(M・K 60歳台・女性) 旅行はロシア旅行社で ロシアへのご旅行はロシア旅行社で 資料・パンフレッドの請求はこちらへ
by russia007
| 2008-11-15 16:10
| ウズベキスタン
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